店舗のご案内
リナ工房のアクセサリーは下記店舗にて販売中です。
アーティストショップYokuSum 福岡市早良区百道浜2丁目 3-26福岡タワー1F 【営業時間】11:00~19:00 【定休日】不定休 イエナコーヒー警固店 福岡市中央区警固2-12-20 【営業時間】9:00~21:00(日・祝11:00~21:00) 【店休日】不定休 ☎092-982-1007 銀座いち利福岡天神店 福岡市中央区大名1-14-29 D.side2階 【営業時間】11:00~19:00 【店休日】火曜日 ☎092-718-7400 ネット通販 minne 新設しました! リナ工房ホームページ 南風・(南^_^南) イベント企画・簡易音響・演奏 連絡先 e373kz@yahoo.co.jp カテゴリ
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最後の教え
2016年 12月 14日
滴一滴 ネルドリップと自家焙煎珈琲の第一人者 珈琲美美の森光宗男氏が旅立たれた 今日は最後のお別れに行って参りました 少し長くなりますが過去を振り返ります もう一度 歩き出すために 福岡に来てから20年 珈琲について色々なことを教わってきました といっても焙煎機を前に焙煎そのものを教わったわけではなく 産地のこと 樹のこと 思うようにいかないときのヒント など ドリップはカウンターで見学させていただいてきました 私が珈琲の道に入った札幌の「シーボルト」は 同じく札幌の「リヒト珈琲」を源流としていました リヒト珈琲の襟立先生は大阪の「リヒト」珈琲店襟立氏の3男で お父様が亡くなられたときにその味を遺すために 設計のお仕事を辞めて珈琲の道に入ったと伝え聞いてます 森光氏のお師匠さま 「もか」の標氏は 大阪の「リヒト」珈琲店の襟立氏をお師匠様と仰いでいて 同じ源流に遡る 大阪の襟立氏も 札幌の襟立先生も 仕事は盗めと言って焙煎について教えない方だったそうだから そんなところも一貫しているようです 森光さんは私にとってお師匠様というよりは 偉大なる大先輩という方が正しいでしょう 最後にお会いしたのは先月 ゴールデンハラールを淹れていただき 豆のことをいろいろ教えていただいたのち 話題は開発に2年かかったという「ねるっこ」に 美美さんで写真を撮るのは何となく気が引けて いつもは忘れたくないシーンは記憶に焼き付けて帰るのに この時だけは許可を求めて撮らせていただいた 今思えばそれもなにかの巡りあわせでしょうか ゴールデンハラールとねるっこの試飲(恐らく中味)の後、尋ねられた 「それで、店はいつするの」 「納得が行ったら、です」 「うん」 結局それが最後の会話になってしまったけれど 短くても出来過ぎぐらいに本当のことを伝えることができて 欲しかったお応えをいただいた気がする 8日に訃報を聞き 落ち着かない日々を過ごしてきました 人として生まれた以上 別れはいつか訪れるもの あまりにも早く急だったけれど 「ねるっこ」は2年をかけて完成し 福岡コーヒーフェスティバルでは2日間で1,180杯もの珈琲を提供し 韓国での2日間の講習会も無事終えて 帰国の途中で倒れられた 家族のアルバムを作り 焙煎を奥様に伝授して 残される家族やスタッフ、お客様に出来るだけのことをされて 突然旅立って行かれた あまりにも鮮やかな幕引き その人生の舞台からの退場の仕方も含めて 大切なことをたくさん 生き様を通して学ばせていただきました 最後の献花の際 一緒に供えてくださいと珈琲豆が配られました 棺一杯の花びらの上に涙のように珈琲豆が一粒ずつ載っていました 御存命のうちに納得の行くものはできなかったけれど お許しをいただいて 持参した珈琲豆をお供させていただきました そのために焼いたものは 心が揺れてうまく焼けなくて 最近焙煎した中で一番出来のいいものを持っていきました ようやく、「これかな?」と微かな手応えのあったもの でもここからがきっと長い 胸を張って飲んでいただけるものが出来たときには きっと奥様にお持ちします 長文になりましたがここ数日 色々なことが遅延した言いわけと 今から先は前を向いて歩いていくことの宣言に代えさせていただきます 森光さん 本当にありがとうございました
by rina_koubou
| 2016-12-14 20:26
| coffee
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